今さら恋なんて…
「……ああ。“忙しい”って言っただろ?」
シゲハルは少し苦しそうにそう呟くと、あたしの体を撫でる。
「え、あ、つ、疲れてるなら…」
“おいとま”しようと考えたあたしは思わず起き上がろうとする。
シゲハルはそんなあたしをあっという間に組み敷くと、
「バカ。久し振りに会ったのに、お預けなんてありえねぇだろ」
なんて、囁いた…。
「……」
思わず頬が赤くなる。
「…悪い。お前も疲れてるのは分かってるんだけど…」
「う、ううん…いい…」
あたしはシゲハルの気遣いに嬉しくなりながらも、首を横に振ると、その背中にしがみついた…。