今さら恋なんて…



 もうちょっとタイミングが遅ければ…何て言っても仕方ないんだけど…そうすれば…会社を後のやつに譲って…ってことも出来ただろう。


 だけど、俺は…曲がりなりにも代表取締役だし…俺が居なくなっても会社が大丈夫な様に…手を打つことしか考えられなかった。


 つーと…結婚したかったよ。

 追っかけてる間も…俺のことを受け入れてくれた後も…お前が居たから…幸せで仕方なかった。お前を手に入れた日は一生分の運、使い果たした気分だったよ。

 誰にも渡したくない、ってこんなにも思えたのは…後にも先にもお前だけだ。

 だけど…あのまま結婚して…お前を1人にするのが怖かった。

「明日死ぬと知ってても、つーの籍に一生俺の名前を刻み付けておきたい」なんて浅ましい考え方したこともあったよ。



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