今さら恋なんて…
ドキッ…
思わず心臓が縮んだ。
「俺が一緒に泊まるの、嫌だったら…帰りますけど…」
少し悲しそうに笑った龍哉。
あたしは静かに首を横に振る。
「嫌じゃないよ」
「よかった…」
嬉しそうに微笑んだ龍哉が可愛く思えて、あたしはそっと龍哉に手を伸ばす。
その首にぶら下がる様に両手を伸ばすと、龍哉も応える様にあたしの背中に手を回した…。
が、
「ちょ、やっぱりダメッ」
あたしはとっさにそう叫ぶと、龍哉の胸に両腕を突っ張った。
「ぐ……な、何が…ですか?」
苦しそうに詰まった声を上げた龍哉はそう聞き返す。
「ご、ごめん…。と、とにかくダメ。ハグ、は…ダメ…。龍哉、あっち向いて」
あたしは思い切り龍哉の胸を突いたことを謝ると、あわあわしながら、龍哉を窓の方に向かせた。