今さら恋なんて…



「?…司さん?」

抜けた声を上げる龍哉の背中に、あたしはそっと体を預ける。


「……これで許して」

真っ白いシャツを掴んで、あたしはそう呟いた。


「許す、って…何を許すんですか?」

龍哉の声が背中から響いてくる。


「ご、ごめん…これ以上…恥ずかしいところ…見せたくない…」


「……」


「それに…これ以上…龍哉に甘えたら…」


「……」


「あたし…」


「……分かりました。いいですよ。このままで…」

龍哉は1つ、大きな息をすると、そう囁いた。


「……ん」

あたしは龍哉の背中に額を擦り付ける様に頷いた。


そして、そのまま龍哉の呼吸に合わせて、ゆっくり息を吸い込んだ。



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