今さら恋なんて…
「…司さん?」
いつまでも黙っているあたしに、龍哉は首を傾げる。
「……可愛いとか言った」
「あ。すみません。年上の人に…」
「ううん。…可愛さの欠片もないあたしに可愛いって言った…」
「…全然、欠片くらいありますよ。そんなに自分のこと低く見ちゃダメですよ」
「……」
「分かりましたか?」
龍哉はあたしの目を見つめたまま、首を傾げる。
「う…うん」
その迫力に負けて思わず頷いたあたし。
龍哉は満足そうに笑うと、
「じゃぁ、ご飯でも食べに行きましょうか。ちゃんと目が覚めました?準備、出来そうですか?」
って、あたしの肩をポン、と叩いた。
「………今、何時?」
龍哉がゆったり話してたから、全然時間の感覚なかったけど…今、一体何時なんだろう…。