今さら恋なんて…
「さっきさぁ…」
「はい?」
「めっちゃ英語喋ってたよね?」
「あ、はい。“めっちゃ”英語でしたよ」
くすくすと笑いながらそう言う龍哉。
「……」
「…怒ってます?」
「怒ってない」
「…ホントですか?」
龍哉はあたしの隣に立って、顔を覗き込む。
「…近いよ」
「この前より、近くないですよ?」
「……」
ハグした時の話か…。
龍哉はホントにあたしをからかうのが好きみたいだ…。
「今は制服着てますから…俺からは触れませんよ」
「……」
確かに…今までは背中や腰に手を添えててくれたけど…今は絶妙な位置を保って側に立っているだけだ。