今さら恋なんて…



「司さん?」


「…ん。ごめん。今のあたしには…現実感ない話、だわ…」


「……」


「最近、お客様達にも“休み取ったら?”って心配されてるから…ちゃんと休み取ること…考えてみる」


「……はい」


「…でもさぁ」


「はい?」


「休みに何していいか分からない、ってなりそう」


「え?」


「だって…ヘタすれば昼間から飲んじゃいそう」


「…それは体によくないですね…」


「そうでしょー?」


「…じゃぁ」


「ん?」


「俺の仕事、観察に来ればいいんじゃないですか?司さん、シーフォート好きみたいですし…。俺が休憩の時間は一緒にお茶でもしましょう?」

龍哉は意地悪な笑みを浮かべたまま、そんなことを呟いた。


「……」

ばっちり横目でその笑顔を見てしまったあたしは思わず無言になる。



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