今さら恋なんて…
「…司さん?」
「……うるさい、イケメン」
「…悪口ですか?」
「そうだよ」
「…認めましたね」
「そうよ。今日もイケメンスマイルばら蒔いてきなさいよ」
「……何でひねくれるんですか…」
「ひねくれてないわよ。…もう着くわよ」
「……はい」
目の前に見えてきたシーフォートを見上げ、龍哉は頷いた。
「……龍哉?」
その横顔が曇った気がして、あたしは前を向いたまま龍哉を呼ぶ。
「…何ですか?」
答えたその声も元気がない…。
「…“何ですか?”って…何で沈んでるのよ」
あたしは慌ててそう言い返した。
「……司さんと言い合いしたまま別れたくないので…」
「……」
また来たよ。
イケメン発言。
心臓苦しくてハンドル操作誤りそう…。