今さら恋なんて…
「どうしたんですか?」
アタルに訊かれ、あたしはアタルの方を向き直した。
「ん?…あの…フロントの女の子に…見られてた気がして」
「……確かに…見てますね…すみません」
「あ。いいんだけどね…」
「…まだ見てるなぁ…。気付かれる様に見るなよ…」
「……」
アタルの言い方からして…あの子はアタルと同じ年なのか年下なのか、って感じだな…。
「…最近入った子?」
「あ、ああ…今年度の新入社員です」
…ってことは23くらい!?
若っ!!
密かにショックを受けていると、
「…あの子…遊川のこと狙ってるっぽいんですよね…」
なんてアタルは呟いた。
「そうなの?」
「…はい。歓迎会の時、すごいくっつかれた、って遊川がぼやいてたので…」
「……バレンタインにチョコくれた相手ってあの子なのかな…」
「あ、ああ。確かそうですよ」
「……へぇ」