今さら恋なんて…



健気だねぇ。


若いわ、やっぱり…。


あたしは若い時からすれてたからなぁ…。


そんなことをぼんやり考えていたら、

「お待たせしました」

って、龍哉が現れた。


今日は白いシャツの上にグレーのパーカーが付いた紺のジャケット。


長い脚がさらに強調される様な細身のデニム。


…まぁ、どうしていつもこんなにおしゃれなの?龍哉って…。


「……お疲れ様」


「お疲れ様です。…何ですか?その“間”は…」

龍哉はそう言って苦笑いを浮かべた。


「ううん。何でもない」


「…本当に?」

龍哉はすっ、と背中をかがめて、あたしの顔を覗き込んだ。


「っ…」

思わずびっくり。


相変わらず近いな、龍哉…。


「近いよ、遊川…」

あたしの代わりにアタルが突っ込んでくれる。



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