今さら恋なんて…
「すごーい。…いわゆる“裏口”から入るの?」
「……多分…。時間をずらして表から来る方も居ますよ」
「へぇ…」
すっかりミーハーになりながら、あたしは頷いた。
「…何か意外です」
「え?」
「司さん、芸能人とか興味なさそうなのに…」
「…興味はないけど…」
「やっぱりそうですよね?…じゃぁ、どうして?」
「…シーフォートに泊まる人、羨ましいんだもん」
あの“別世界”を味わえる人はホント羨ましい…。
「はは。素直ですね、司さん」
龍哉はビール片手に声を上げて笑った。
「この前は…堪能出来なかったし…」
酔っ払ってた自分も悪いんだけど…せっかくシーフォートに泊まったのに、ほぼ記憶ないんだもん。
お風呂だってすごく綺麗だったのに…入った時の記憶飛んでるし…。
「あはは。…じゃぁ」
「ん?」