今さら恋なんて…



「……龍哉」


店の前の歩道に立っていたのは…白いシャツに細身のデニム姿の龍哉で…。


ほぼ毎週会ってるのに、先週もデートしたのに…懲りないあたしの胸はまた高鳴って…。


…でも、待って。


このパターンって…


あたしは慌ててカバンを漁り、ケータイを取り出す。


そこには…龍哉からの飲みに誘うメールが来ていて…。


今週はあのお客様の発言以来ずーっとモヤモヤしてて…なるべくケータイ見ない様にしてたから…全然気付かなかった!


瞬時に顔面蒼白になったあたしは、

「ご、ごめんっ。あたし、また…ごめんっ」

って土下座したいくらいの勢いで頭を下げた。


「…え、司さん?…いいですよ。頭、上げてください」

龍哉はあたしの背中に触れ、そう優しく言ってくれた。



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