今さら恋なんて…
顔を上げると、龍哉は困った様な顔で微笑んでいた。
「今日も忙しかったのかな、って勝手に来た俺が悪いので…」
「…でも」
「気にしないでください」
龍哉は柔らかくあたしの背中を撫でながら、そう言ってくれる。
「……」
相変わらず優しい。
でも…どうしてかな…。
何だか、今日は少し浮かない顔してる…。
「……」
央輔はあたしの背中側でその光景を見守っていたが…
「遊川様」
って、龍哉に話しかけた。
「あ。南さん。…今は“様”って言っていただかなくても…」
龍哉は慌てた様に手を振って、央輔にそう言った。
そう、だね…。
今は一応お店の外だし…。