今さら恋なんて…
「あのね。龍哉」
「?…はい?」
2人でご飯を食べたあと、ソファーでくつろいでいた時、
「これ…」
って呟きながらあたしはあるものを差し出した。
龍哉は手のひらに載せられたそれを見て、
「……司さん」
って呆然と呟いた。
龍哉に渡したものは…この部屋の鍵、だった。
だって…
「お互い忙しいし、あたしは龍哉が住んでる独身寮には行けないし…だから…なかなか会えないでしょ…?」
この部屋ならゆっくり会える、って思ったのだ…。