今さら恋なんて…
「怒ってませんけど…」
「そーなの?それならいいけど」
「はい。…とにかく…今度何か御馳走しますね」
「え。別にいいよ?あれはその場の勢いで言ったんだし…」
「賭けは賭けですから」
「真面目だねー」
「そんなことないですよ」
龍哉はそう言って微笑むと、お冷を飲んだ。
「ここって…カフェ以外の飲食店は何があるの?」
「上の階にレストランとバーがありますよ」
「そっか…。こんな素敵な場所でお酒飲むのもいいねー」
あたしは窓の外を眺めながら、思わずそう呟いた。