今さら恋なんて…
「バーからの景色も綺麗ですよ。ぜひ行ってみてください」
「…龍哉は一緒に来てくれないんだ?」
「え?一緒に行くのが俺でいいんですか?」
龍哉はそう言いながら、綺麗な目を丸くした。
澄んだトパーズの様な、甘い甘いキャラメルの様な、香ばしいヘイゼルナッツの様な…何度見てもとっても綺麗な色…。
「うん。龍哉がいい」
思わずそう呟いていた。
もっと龍哉の綺麗な目を見ていたい、と思ってしまったのかもしれない…。
龍哉はその綺麗な瞳を細めながら、そっと、
「ありがとうございます。ぜひ、ご一緒させてください」
って、言ってくれた…。