クールな彼と放課後の恋
「あああ、あんたなに言ってんのっっ!?」


し、進展て…




「とぼけないでよね~お姉ちゃん見てれば、稲瀬くんのお兄さんとどんな関係なのかくらいわかるよ~だから二人っきりにしてあげたのに…♪」

「えっ……もしかしてあんた…!さっきわざと二人っきりにしたの!?」


ってことは修君もグル!?

電話するって言って外行ったのは、
演技だったってこと?





「だってお姉ちゃんがお兄さんと話したそうだったから…稲瀬くんに耳打ちで提案したら協力してくれたの!」

「・・・・・」


私と日和は話ながら家の中に入る。





「……それで?お姉ちゃんとお兄さんはどんな関係??」

「あ、私お風呂入ってこよー」

「逃げるなー待てえい!」


バスルームに逃げる私を、
日和が追いかけて来た。

そして一緒にお風呂に入ることになり、日和にしつこく追求された私は
降参して稲瀬との出会いから今日までのことを話した。






「なにそれ~!すごいロマンチックー」

「・・・・」


全て話すと、日和はテンションが上がりはしゃぎ始めた。




「委員会が一緒で家も近くて、家庭の事情も同じなんてすごーい!しかもお互いの下の妹弟は同じ学校だよ~?」

「…ま、まあね」


ロマンチックといわれれば、
そうなるのかなぁ…

お互い同じことが多いし。




「でもショックだなー何でも話してくれたお姉ちゃんが私に一言も話してくれてないなんて…」

日和は不満そうに、口を尖らせた。





「ご、ごめん!恥ずかしくてさ…」
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