幼なじみ。
そう過去のことを思い出しながら言った。
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安西 麻帆。
あたしの大切な親友でした。
でも、その親友は、心臓の『特発性心筋症』っという病気を患い、亡くなってしまいました。
とても人思いで・・・自分のことより人のことを心配していた。
そんな子でした。
そんな子が・・・
『なんで病気にならなきゃいけないの?』
『なんであたしの夢もあたしの大切な人も奪って行くの?』
彼女はそう言っていました。
あたしも何度も同じことを思いました。
彼女はとても心温かい優しくて笑顔がいつも溢れていて他人思いで・・・・
そんな子がなんで病気になって、何もかも上手くいかずに亡くならなきゃだめなの?
っと・・・・
でも、そんな彼女はあたしたちに教えてくれたことがありました。
『死』っと言うものの恐ろしさ。
あたりまえに学校に来て、あたりまえに友達と喋れて、あたりまえにご飯を食べれて・・・
当たり前の生活ができていることはすっご幸せなのだと・・・
命って・・・
軽いようで実は重い。
だって、一人一つしかない。
親からもらったたった一つのものだから。
決して軽いもにではない。
麻帆と共に過ごした3年間は長いようで短かった。
もっともっと一緒にいたかった。
彼女も含めた学年全員での思い出はあたしも彼女も忘れないよ?
たくさん泣いて、たくさん笑い合った日もあったね?
そんな日々があたしの中でかけがえのないものになっていたんだよ?
麻帆の温かさを決して忘れない。
ううん・・・忘れられません。
麻帆。
これからもあたしたちのこと、見守っててね?