幼なじみ。





一礼をして、自分の席に戻った。





喋っている時、涙が溢れ出てきそうだったけど・・・・





必死に我慢した。




なぜかはわからないけど、麻帆が『泣いちゃだめ!』っという声が聞こえてきた気がしたから・・・・。





でも、自分の席に着いた瞬間、我慢できなくなって涙を静かに流した。





他のクラスメイトたちも泣いている人が大勢いた。





麻帆・・・・・・





麻帆・・・・・




会いたい・・・・・
会いたいよ?・・・・・・




今すぐ・・・・・





麻帆の温かくて柔らかい笑顔と声が聞きたいよー・・・・・






麻帆。






あたしたたちは素晴らしい卒業式を迎えることができたよ?






麻帆のおかげだね?






ありがとう。






このクラスで行う最後のHRが終わり、先生と交わす最後の挨拶をした。





「さよなら」





あたしはゆっくりと廊下を歩いて校舎を出た。







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