悪魔な秘密の巫女男子

王は、ふっと笑った。

「まぁ、身構えるなって。
 大丈夫。取って食いやしないよ。」

「は、はぁ・・・」

「宰相みたいに、がっついてキスとかもしないし。」

「はっ!!え?」

「悪かったなぁ。宰相が。
 悪い奴じゃないんだけどな。
 普段、そーゆうのには縁がないんだけどな。」

くすくす
と、王は楽しそうに笑った。


って、なんで こんなフレンドリーに・・・


「なぁ、名前は?アサヒ??」

「あ、あぁ。アサヒで当たってますよ?」

「違う、違う。フルネーム。」

「あぁ、藤田 朝日 です。」

この世界にも、フルネームという概念があったのか?

王は楽しそうに、「藤田、朝日かぁ。」と何度もつぶやく。



ふいに、
「なぁ、『つなぐもの』はちゃんと持ってるか?」

「つ、つなぐもの?」

って、
あの、おにぎりのことか?

一応、肌身離さず持てと言われたから、持ってはいるが・・・
おなかのあたりに隠し持っていた
布にくるまれたおにぎりをすっと出す。
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