姫と王子の物語

それは突然な出来事でした。

「転校生を、紹介します。さぁ、自己紹介して。」

「若王子 翔(かける)です☆ラーメンといったら味噌!AKBはゆきりん推し♡好きなことは野球のきのこ派です☆みんなーよろしく!☆」

なんて明るい人なのでしょう。まるで私の理想の王子様みたいーー。
若王子くんはすぐみんなとも打ち明けて、今ではモテモテ男子ナンバーワンといっても過言ではないぐらいモテモテでした。若王子くんを囲む女子の囲いには入れる勇気は無くて私は舞踏会へ行けないシンデレラでした。

明るくて皆に優しい若王子くん。気になりすぎて気がつくと私の頭の中は若王子くんだらけでした。
「ひーーーめっ!」
「あ、麻貴…!」
麻貴は私が悩んでいるといつもそばにいてくれるの…!クラス離れちゃったのにずっと一緒にいてくれる☆彡 大好き♡
「転校生の男の子が気になるの?」
ゲ!もうバレてる!流石私の親友。麻貴に嘘はつけないよね、
「うん…。でも若王子くんモテモテすぎて喋れないの…。」
「へぇーーっ。その若王子くんってことメアドとか交換しないの?麻貴嫌な子でも絶対皆のメアド聞いてるじゃん。それで、若王子くんと話すきっかけになるかもよ!」
メアド…
そ…そ…それだぁぁぁぁああ!!!
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