愛されオーラに包まれて
『販売二部の一番の役職者はあなたなんです。桐生がいても、指示は本来あなたでしたよ』
『こんなに大事だとは、高松さんの話からは感じ取れなかったから』
『それはおかしいですね』

局長は執拗に遠藤部長に迫る。

『あの女性誌編集部の御前会議に乗り込んで専務に散会と言わせるまで頑張った高松に対して何も感じなかったのですか。しかもあの会議はまだ営業畑が参加する段階にないものだ。遠藤部長だけ抜けるべきなところをなかなか席を立たなかった。専務が言ってましたよ』

『何を』

遠藤部長は局長を睨みつけた。
でも局長も怯まない。

『高松の度胸は立派だったのに、遠藤部長が何もお感じになってない様子だったってね』

『…』

遠藤部長は黙った。

『今回は、局長の立場としての厳重注意とします。しかし、次に何か部長としての品位に欠ける行動があった時は、容赦しませんよ、いいですね?遠藤部長』
『話は終わり?なら私は失礼するわ。これから書店の本部の人に会うから』

と、一方的に遠藤部長は会議室を出て行った。
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