愛されオーラに包まれて
翌朝、いつの間にか寝ていたみたいで、時計は9時。

スッキリ目覚めた。

隣にいるはずの泰河がいない。
でも程なくリビングと仕切っているカーテン越しに泰河の声がした。

電話しているみたい。

『では、午後の2時から2時間、よろしくお願いします』

と、話している。

私がカーテンを開けてリビングに出ると、

『おはよ』
「おはよう。どこに電話してたの?」
『お前、自分のラケットは家にあるか?』

ラケット?

「テニスラケット?なら家に帰ればあるけど」
『コートを抑えたから、午後からやらない?』
「泰河と?」

私は高校の時、硬式テニス部だった。
大学はサークルで楽しむ程度だったけど…

それにしても、

『泰河、テニスやるの?』
「あ、意外そうな顔したな?俺も高校まではやってたよ」
『そうなの?』

ふたりで朝ごはんを食べて、私の家にラケットやウェアを取りに行くことになった。

『そう言えばさ』
「ん?」
『行ったことないんだけど、お前の家』

そうだ。
うちは龍成社から泰河の家より遠いのもあって、泰河を招いたことがない。

『行ってみたい。都合悪かったりする?』
「悪くはないけど、狭いよ」
『狭いのは大歓迎。遥香に引っ付いてるから問題なし』

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