愛されオーラに包まれて
*心の闇への潜入~side KENGO~
月曜日。
この週末に調査をさせた成瀬川家の秘書の斉木から朝一番に結果報告を貰い、その情報をインプットして出社した。
このフロアへの出勤は、大体俺が一番乗り。
15分遅れくらいで販売二部の石井が出勤してくると、しばらく2人きりのこのフロア。
『相変わらず早いですね、局長』
「お前も早く来る必要はないんだぞ」
『早起きは三文の徳って言うじゃないですか。だから早く来れば面白いことあるかな、とか思いまして』
そう話しながらみんなのデスクを水拭きして回る石井。
でも今日は違う。
『おはようございます』
『あれ、高松、早いね』
「おはよう。悪いな、早い時間に呼び出して」
高松を早い時間から呼び出したのは、高松に聞きたいことがあったためだ。
会議室に移動する。
『ふたりで何の話ですか?』
石井の突っ込みはごもっともだ。
だから俺は怪しまれない程度に、
「今度、料理本の著者の講演会をうちが主催してやるんだ。イベントを担当するのが高松は初めてだから、会場の書店との打ち合わせの前に研修をするんだよ」
この週末に調査をさせた成瀬川家の秘書の斉木から朝一番に結果報告を貰い、その情報をインプットして出社した。
このフロアへの出勤は、大体俺が一番乗り。
15分遅れくらいで販売二部の石井が出勤してくると、しばらく2人きりのこのフロア。
『相変わらず早いですね、局長』
「お前も早く来る必要はないんだぞ」
『早起きは三文の徳って言うじゃないですか。だから早く来れば面白いことあるかな、とか思いまして』
そう話しながらみんなのデスクを水拭きして回る石井。
でも今日は違う。
『おはようございます』
『あれ、高松、早いね』
「おはよう。悪いな、早い時間に呼び出して」
高松を早い時間から呼び出したのは、高松に聞きたいことがあったためだ。
会議室に移動する。
『ふたりで何の話ですか?』
石井の突っ込みはごもっともだ。
だから俺は怪しまれない程度に、
「今度、料理本の著者の講演会をうちが主催してやるんだ。イベントを担当するのが高松は初めてだから、会場の書店との打ち合わせの前に研修をするんだよ」