愛されオーラに包まれて
本当の意味で人の心を読むことが、神戸さんにはまだ出来ていない。

だから今、こんなピント外れなことを・・・あと、恋愛経験も少ないと見た。

とりあえず俺は、

「お察しのようなことはございません。僕は、ちょっと部下にお節介が過ぎるただの上司です」

神戸さんは自分の本心を顔や態度に出さない。

ただ、話す相手が態度に出したとしても、正しく心を読むことができない。

だから、神戸さんはすぐ相手に誤解をする。

もし、高校の時の高松との付き合いで、そんな誤解だらけの要素があるとすれば・・・もしかしたら、そこにも神戸さんの心の闇があるのかも知れない。

週末に斉木に調査させた結果も十分驚いたが、神戸さんには性根から変わってもらわないと。
< 196 / 345 >

この作品をシェア

pagetop