愛されオーラに包まれて
*心の闇との戦い~side KENGO~
土曜日。
俺の白いミニバンに乗って、向かうのは群馬県。
神戸さんの心の闇を晴らすには、現地に行く必要があったから・・・
定員7人のこの車に、俺を入れて6人が乗っている。
わかば堂書店営業本部長の許可を取り、本部長命令で休暇を取らせた神戸さん。
書店は土日が休みの概念がないので、トップダウンによる指示がない限り休みがとりづらい。
そして、高松と桐生。
桐生には、
『俺も行くんですか?』
と驚いたけど、俺が、
「俺、テニスできないから」
と言うと、少し納得していた。
あとは、花村。
『神戸さんのルーツが知りたい』
と、もっともらしいことを言うが、ついでに担当である群馬県の書店の店長さんに会うのも目的らしい。
残る1人は・・・何故か玲奈。
俺が"土日で群馬県に行ってくる"と告げたら、"私も行く"と言って聞かなかった。
おいおい、茉莉はどうするんだよ。
『そういう時、私はいつもお留守番だよね』
と剝れたものだから、茉莉は玲奈のお義母さんに預けてついてきた。
茉莉ちゃん、ごめん。
今度は祝日があるし、その時はたっぷり遊ぼうね。
そんなことをひとり考えていた。
俺の白いミニバンに乗って、向かうのは群馬県。
神戸さんの心の闇を晴らすには、現地に行く必要があったから・・・
定員7人のこの車に、俺を入れて6人が乗っている。
わかば堂書店営業本部長の許可を取り、本部長命令で休暇を取らせた神戸さん。
書店は土日が休みの概念がないので、トップダウンによる指示がない限り休みがとりづらい。
そして、高松と桐生。
桐生には、
『俺も行くんですか?』
と驚いたけど、俺が、
「俺、テニスできないから」
と言うと、少し納得していた。
あとは、花村。
『神戸さんのルーツが知りたい』
と、もっともらしいことを言うが、ついでに担当である群馬県の書店の店長さんに会うのも目的らしい。
残る1人は・・・何故か玲奈。
俺が"土日で群馬県に行ってくる"と告げたら、"私も行く"と言って聞かなかった。
おいおい、茉莉はどうするんだよ。
『そういう時、私はいつもお留守番だよね』
と剝れたものだから、茉莉は玲奈のお義母さんに預けてついてきた。
茉莉ちゃん、ごめん。
今度は祝日があるし、その時はたっぷり遊ぼうね。
そんなことをひとり考えていた。