愛されオーラに包まれて
○遥香との幸せを掴みたい~side TAIGA~
11月下旬。
寒さが少し増して、俺もそろそろコートを着ようかなと思える季節。

俺がいるのは、同期のウツこと宇都宮真子の結婚式。
遥香も顔見知りだけど、二次会のみの参加。

挙式披露宴には同期5人で列席することになった。

俺以外には、金澤、広告局の谷重、促進局の花村、総務局の根本。

ウツは秘書室で社長担当。
会社関係者のテーブルには主賓の社長を初め、偉い人がズラリ。

10人テーブル1つはそんな列席者で埋められ、隣のテーブルに俺たち5人とウツの高校時代の恩師たち。

何だか、隣のテーブルのメンバーを見てしまうとウツを祝うどころじゃなく緊張してしまう。

それにしても列席者の多い披露宴だ。

ウツの旦那さんになる人が、鉄道会社に勤める方。
社内のネットワークがかなり広いみたいだ。

合計で100人を超える賑やかな披露宴。

『ねぇ、みんなで新郎新婦のところに行こうよ』

金澤が俺達を誘ったので、みんなで高砂に向かう。

人に頼んで写真撮影。

しばらくはこんな披露宴への出席が増えるんだろうな。

ウツを見ると、プロのメイクに仕上げてもらっているせいもあるが、何倍も美しく見える。

いや、メイクやドレスだけじゃないな。
隣にいる新郎の晃樹さんがさらにウツを綺麗にさせてるんだ。
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