愛されオーラに包まれて
一方、遥香は髪をアップにまとめ、薄いグリーンのワンピース姿。
メイクがいつもより、濃いかな。

会場の中へ入って行く遥香を目で追う俺。

『やっぱり可愛いよね。見とれちゃうのも分かるよ』

受付としての姿勢を崩さないまま、俺を見ずにそう言った金澤。

マズい。
このままではコイツの術中にハマる。

「あぁ、そうさ。自分の彼女を可愛いと思って見とれて何が悪い」

俺も正面を向いて金澤に答える。

『これで遥香ちゃんに愛されオーラがバンバン出ればいいんだけど。ほら、恋愛オンチ達が来ましたよぉ』

金澤の言う恋愛オンチ達とは、清水、蒲田、堀の営業局1年生トリオ。

堀は知らないけど、後の二人は厄介だ。

お前らもそう言えば名簿にあったな。
特に蒲田には要注意だ。

そして、二次会の開始時刻。

立食形式。
小さなテーブルがたくさんある。

遥香の隣にはしっかり蒲田がいやがる。
どうやら最初からバンバン遥香は飲まされているようだ。

宴は、とっかえひっかえ余興とお祝いコメントが続く。

俺は・・・傍にいた越後に近付く振りをして、遥香に接近する。

「越後、さっきはろくに話出来なくて悪かったな」
『仕方ないじゃないですか。受付だったんですし』
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