愛されオーラに包まれて
―"蒲田くんがしつこいから、酔ったフリして逃げてきた。このまま帰るから、真子さんと、蒲田くんのフォロー、よろしくね"―

俺はその内容が書いてある携帯メールの画面を、そのまま越後に見せた。

『へぇ、面白いですね』

越後はドライに反応した。蒲田に悟られないために。

『え、どうしたんですか?僕にも見せてくださいよ』
「見せるわけないだろ?俺のプライベートな内容を」
『越後さんには見せたじゃないですか』
「越後と俺の共通の知り合いからのメールだからね。お前には関係ない」

蒲田は面白くなさそうな顔をしたが、すぐに開き直った。

『早く戻って来ないですかね、高松さん』
『女子トイレ混んでるのかもしれないよ』

すると、遥香から越後にメールが。

―"蒲田くんに飲まされ過ぎてもう立っていられないから、みんなに迷惑かける前に帰ることにしました。ごめんね、朱里"―

なるほど遥香、よく考えたな。
越後はその文章をそのまま読み上げた。

『え?高松さんってそんなにお酒弱かったんですか?今なら間に合うかも知れない。僕追いかけてきます!』

と、勢い良く会場を飛び出してしまった蒲田。
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