愛されオーラに包まれて
◎幸せな未来を手に入れたい~side HARUKA~
外を歩いていても吐く息は白くなり、街はすっかりクリスマスモードとなった12月中旬。

クリスマスは、泰河の誕生日。
今年こそは、私がもてなすと思って泰河に言ったら"いいよ"と言ってくれた。

私は、イルミネーションの綺麗なところを歩きたいと思っていたので、その近くの高層ビルの中にあるフレンチレストランで食事をし、その後イルミネーションを歩こうと考えた。

でもひとつ泰河に言われたこと。

『俺へのプレゼントは、いらない』

・・・そんな、はっきり言わなくてもいいじゃない。

それは、泰河が本当に喜ぶプレゼントって、思いつかないでいたのも事実だけどさ・・・。

じゃぁ、精いっぱいのおもてなしをしようと思って、25日の平日は避けて、その前の連休の中日である日曜日にレストランを予約した。

これなら、次の日の仕事のことを考えなくてもいいもんね。

"イベント"当日は2人でドライブをした。

夜は、フレンチのコース料理。
クリスマスが誕生日だと、絶対忘れることはない。
祝いそびれることはない。

ずっと、毎年、泰河が生まれてきてくれたことに、感謝したい。
泰河のそんな笑顔を見ながら、食事を済ませた。
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