愛されオーラに包まれて
玲奈、ごめん。
さっき聞いた話の桐生のことが、俺は言えないかも。

だって、玲奈…好きな女の前で、理性を保てなんて、少なくとも俺には無理。

スイッチが入った俺は、そのまま玲奈をソファーに組み敷いて、互いの身体を繋いだ。

最初の頃とは抱き心地は変わった。

とても、いい意味で。
柔らかくて、温かい。

母になっても、社会人になっても、どんどん魅力が増した。

結局、今に至るまでの6年と少しの間、俺は玲奈にずっと恋している。

「ごめんな、玲奈」
『何で謝るの?私も同じ気持ちだったから、満たされたもん』

と、俺に抱き付いた。

『その気持ちかな』
「何が?」

『遥香ちゃんのこと。気持ちが追い付いていないうちに体だけの関係を持ったけど、自分の体は桐生くんを嫌がってなかったことが、逆にショックだったのかなって』
「軽い女に見られたくない、みたいな」

俺達は下着を身に付け、ソファーに座る。

『そういうの、デリケートだよ、女の子は』
「なるほどな」
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