愛されオーラに包まれて
私は高橋さんと販売会社の倉庫でシールを貼り終え、会社に戻ってきたのが午後4時。

その後も続々戻ってきて、どうにか搬入後の流通には支障が出ないとの販売会社からの話が貰えて無事解決した。

みんなでそれを喜んでいる中、

『高松』

局長が私を手招きした。

『お前は桐生のところへ行け』
「え?まだ定時じゃないですけど…」

『実は、午前中に桐生から電話があって、先月の搬入遅延があったから今月も心配して大丈夫かと言われたから今回の話を軽くしている。アイツも家で気が気でないだろうから…その時言っちゃった』
「何をですか?」

局長は私に笑みを浮かべると

『お前の一番大好きな人を早めにそっちへ送り込むから、大人しく待ってろって』

私は目を見開いて驚いた。

局長って、そういう人だったの?

『だから、これは業務命令。すぐ行きなさい』
「はい!」

こうして私は、早退?して、泰河のマンションに向かった。

あらかじめ、先に"今から向かう"とメールをしておいたので、持っていた合鍵で部屋に入ると、物音に気付いた泰河がすぐ出迎えてくれた。

「ただいま、泰河」
『お帰り、遥香』

泰河はそう言うなり私を抱き締めた。

「体調はどう?」
『うん。遥香のおかげで大分良くなったよ。それと、今日はありがとう』
「ううん。みんなで頑張ったから」
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