死が二人を分かつとも

立場が逆転してしまう。

慰められているのは私。
傷の手当てをしなきゃと考える理性あっても、本能はこのままずっと彼に寄り添っていたいと実行している。

何度も謝った。そのうち、もう喋らなくていいと言われる。

怒らせてしまったと思ったのに。

「全部、俺のせいだから」

逆に、悲しみに満ちた彼の顔を見た。

『全部、俺のせい』
その言葉と、彼の顔ーー前にも、確か。

頭痛がする。
名前を呼ばれた。何度も、寝るなと言わんばかりに起こされるけど、意識は砂。

ほんの少しのことで、どこかへ飛ばされてしまう。

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