ストーンメルテッド ~失われた力~
「あの......カゲンさん!」
そう言って、アスハは外まで駆けつけた。
エンデュとカゲンは店を出た直ぐにいる。
その瞬間......
辺りの景色が一変した。
居酒屋の姿は全く無くなり、青い空が無くなるどころか木々や、地面までも無くなり真っさらな、ただの白紙に姿を変える......。
一瞬、何が起きたのか全くわからなかった。
が、直ぐに辺りの景色は元に戻ってゆく......。
「......はぁ」
愕然とした表情で、アスハは辺りを見回した。
しかし、アスハは我に返った。
「あの、カゲンさん! パール、一つ多かったのでお返しします」
そう言って、カゲンに駆け寄りパールを手渡した。
「悪いな、アスハ。うっかりしていたよ」
「はい。......っあ、それはそうと今のは一体、何だったのでしょうか?」
すると、カゲンはこれまでとは違った様子のエンデュを見詰めた。
「......エンデュ」
エンデュは、怯えたように......自分の震えた両手を見詰めていた。
「....................................................................................カゲン」
そう言うと、エンデュはゆっくり振り向いた。
「......俺の無の力のコントロールが......一瞬..................効かなくなった」
「エンデュさん.......」
アスハはそう呟いて、心配そうにエンデュを見つめる。
「コントロールが効かなくなっただって?!」