ストーンメルテッド ~失われた力~

「あの......カゲンさん!」

そう言って、アスハは外まで駆けつけた。
エンデュとカゲンは店を出た直ぐにいる。


その瞬間......


辺りの景色が一変した。


居酒屋の姿は全く無くなり、青い空が無くなるどころか木々や、地面までも無くなり真っさらな、ただの白紙に姿を変える......。


一瞬、何が起きたのか全くわからなかった。


が、直ぐに辺りの景色は元に戻ってゆく......。


「......はぁ」

愕然とした表情で、アスハは辺りを見回した。

しかし、アスハは我に返った。

「あの、カゲンさん! パール、一つ多かったのでお返しします」

そう言って、カゲンに駆け寄りパールを手渡した。

「悪いな、アスハ。うっかりしていたよ」

「はい。......っあ、それはそうと今のは一体、何だったのでしょうか?」

すると、カゲンはこれまでとは違った様子のエンデュを見詰めた。

「......エンデュ」

エンデュは、怯えたように......自分の震えた両手を見詰めていた。

「....................................................................................カゲン」

そう言うと、エンデュはゆっくり振り向いた。

「......俺の無の力のコントロールが......一瞬..................効かなくなった」

「エンデュさん.......」

アスハはそう呟いて、心配そうにエンデュを見つめる。

「コントロールが効かなくなっただって?!」

< 102 / 171 >

この作品をシェア

pagetop