ストーンメルテッド ~失われた力~

............ドンドンドン


「んっ」

パリアは、傷ついたセイレーンの手当をしてあ上げていたところ、突然なったノックで立ち上がった。

「ちょっと、待ってておくれよ」

そう言って、パリアは扉の方へと向かうと扉を開けた。

「あの、パリアさん。お話が......」

カゲンは、真剣な表情でそう言った。

「カゲン......。それに、エンデュにアスハも......。入りなさい、入りなさい」

そうして、三人はパリアの家へ入った。

「そこのソファーに座りなさい」

パリアはそう言うと、セイレーンがいるベッドの方へ向かった。

三人はソファーに座ると、水の神らしい面白い部屋の中を見渡した。

洗面台に溜まる水の中には、小さな細い魚が何匹か泳いでいる。

目の前にあるテーブルは、真ん中はガラスで出来ている様に見えるが実は、水で出来ている。

カゲンは、ちょっとした好奇心でそのガラスのような水をすくい上げてみた。

そうして、カゲンはポタポタと水を元
のテーブルに垂らして元に戻すと呟いた。

「......この水」

「どうかしたんですか?」

アスハは、訪ねた。

「飲めるのかなぁ......」

真面目にカゲンはそう言って、テーブルの水を見詰めていた。

「そ、そこですか」

エンデュは、傷ついたセイレーンの手当てをするパリアをただ、見詰めているとパリアは振り向いて言った。

「このセイレーンはどうやら、元々はヴァイス帝国の部下だったようでね。左上腕部 にルシ............ヴァイス帝国の印のタトゥーが刻まれてあるからな。......可哀想に。帝国で、ひどい扱いを受けていたようだよ。身体のあちこちに傷跡がある。......残らないといいのだが」

パリアはそう言うと、すっかりと眠りについたセイレーンに布団を掛けてやり、踵を返して三人の方に足を運んだ。
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