ストーンメルテッド ~失われた力~
そして、三人の向かえ側に置かれた揺り椅子に座ると、落ち着いた表情でエンデュを見詰め、口を開いた。
「言わなくてもいい。君が来たここに来たのは、無の力のコントロールが効かなくなり、あの現象......景色が無に一変した件だね?」
「..................何故......無の力のコントロールが効かなくなったのでしょうか? パリアさんなら、物知りだし......何か分かるのではと思いまして。......カゲンが、そう言ったから来たんだがな」
パリアは、ただ黙ってカゲンを優しい笑顔で見詰めた。
そして、カゲンは照れ笑いをする。
「......大丈夫。心配はいらないだろう。それは、君のストーンがかなり元に戻っているしよこだ。ストーンが元に戻って来た事で、君自身がそのストーンの圧倒的な力にまだ、慣れていないだけだ。......その内、慣れれば、これまで以上の凄まじい力を秘めた神となれるだろう」
「......え」
ストーンに圧倒的な力がある......?
まさか......そんなはず。
確かに、これまで俺は才能ある神ではあった。
でも......そこまでの力は無かったはずだ。
コントロールが効かなくなる程の力を俺のストーンが今......持っていると言うのか......?
「今、まさかって顔したな。......でも、そのまさかなんだよ。......エンデュ、君がまだ少年だった頃......ある光の神は君やカゲン、ジュノの様に神の力を失ったんだ。それで、人間の手を借りた結果......ストーンは元に戻り、彼の力はそれまで以上......いや、今だ誰にも彼の右に出る者はいないだろう......。とにかく、凄まじい力を手に入れたんだ」
「でも、何で......」
カゲンは、疑問をパリアにぶつけた。
「何故だと思う? ......神は元々、特別な力を秘めている者達だ。そして......人間には、素晴らしい人間性や感情がある。つまり、神の力と人間の心を持ち合わせると......どうなると思う? 凄まじい力を手にする事が出来るんだ。だから、君にはそれが備わった。それだけの事さ」
「すげー......」
カゲンは、呆然とした表情で呟いた。