ストーンメルテッド ~失われた力~


......ドンドンドンドンドン。


すると、再び誰かが扉を叩く音がする。


パリアは立ち上がり、扉を開いた。

「......ジュノじゃないか。さぁ、入りなさい」

すると、慌てた様子で中へジュノは駆けつけた。

そうして、エンデュを見詰めながら言った。

「......エンデュ。だ、大丈夫なの? さっき......景色が......」

エンデュは、座っているソファーから振り向いてジュノに言った。

「あぁ。......大丈夫だ」

「今日は、騒がしいな。......私は、これからヴィーナス女王に返すように頼まれた本を届けに行かねばならない。君達の用が済んだのならば」

「あっ、すいませんでした。こんな事で、お騒がせをして申し訳ない」

そう、アスハはパリアにお辞儀をすると三人の背中を強引に押して言った。

「さぁ、もう行きますよ?」

「あ、あぁ。そうね......。あなた、アスハまで巻き込んだのね......」

そう言って、ジュノはカゲンの方を見る。
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