ストーンメルテッド ~失われた力~
この夜は......妙に時間を長く感じる夜であったが、いつの間にかジュノは寝静まっていた様である。
ジュノは、太陽の日差しで目を覚ました。
気が付けば、隣にサンの姿はなく、そして、体の上には温かい毛布が掛けられていた。
そして、彼女はゆっくりと体を起こした。
すると、この木の枝に止まる小鳥はこちらをじっと見つめている事に気がつき、思わずジュノは微笑んだ。
......ガタガタガタ。
突然、飛空艇の中で大きな物音がなり、ジュノは毛布を片手で軽く掴んだまま、そちらを振り向いた。
......ガタガタガタ。
そこは、良く分からないボタンが大量にある前側の天井や彼の持ち前の才能でよく考え込まれた飛空艇の中......操縦席の床へ柔らかい体で入り込み、サンは作業に取り組んでいた。
最近は、ブレーキ音がうるさいのだ。前々から治すことは出来たが、オーディンはこの頃、本をよく読んでいた。しかし、文字が中々読めないとオーディンは苦難しているのだ。その為、何でも読める眼鏡を作る事に没頭していた。あれは、どうしても完成させたい。
ごちゃごちゃと絡まりあった大量の線のうち、必要ないな──と思った二本の線を手持ちのナイフで切り取った。
これで少しはマシになるだろうか......?
この飛空艇を乗せた大きくひん曲がった木に止まる小鳥は、まだ、こちらをじっと見つめている。
「......ごめんなさいね」
ジュノは、小鳥を見つめながら申し訳なさそうに、そう言った。
少しすると、ようやくサンは操縦席の床から抜け出した。
「......ふぅ。ところで、誰に誤ってるんだ?」
彼は、ジュノを見詰めるなり、そう言った。
「この子、自分の家に私達と乗り物が勝手に乗られる事がきっと、嫌なのよ」
ジュノの目線に彼は合わせると小鳥の存在に今頃、気がついた。小鳥はこちらをじっと見つめている。
「そんな目で見ないでくれ。俺だって、ここまで来るのにどんなに苦労したか......」
「ピピピピピ」
何かを伝えたがる様に、小鳥は飛空艇をじっと見つめながら鳴いた。
「分かったよ......分かった。仕方がない、今すぐに行こう」
たった一羽の小鳥にこうさんをしたサンはそう言うと、ジュノに手を差し出した。
遠慮気味に、彼女はサンを見詰める。
「ほら、手を」
サンは、ブラウンの深い瞳をジュノに真っ直ぐ向け、言った。
ゆっくりと、ジュノは手を伸ばすとサンはその手を握って、助手席に案内する。
そして、ジュノは席に着くと、この飛空艇内を見渡した。中も、真っ黒だがその分手入れの行き届いた席は艶めきを放っている。
外から見ても小型の飛空艇だと分かったが、中を見渡すと一目瞭然だった。席の数はたった二つの小型飛空艇。しかし、よく手入れが行き届いた内部の居心地は最高だった。
「中々いい乗り心地だろう?」
その間に、いつの間にか操縦席に座っていたサンはこちらを見て言った。
「うん」
そして、ジュノはサンに目を合わせて微笑んだ。
そうして、サンは素早く上部の大量にあるボタンをいくつか押し、エンジンをかけると飛空艇は動き出した。
それと共に、木はガサガサと揺れ動く。その衝撃は大きかった。二人の体は左右に大きく何度も揺れる。そして、飛空艇が動き出した事で木に傷跡がどんどん出来ていく。
そして、サンは一言、言った。
「捕まってろよ」
「え?!」
それは、ジュノがそう言った直ぐの事だった。一気に飛空艇は木から抜け出していく......
その後も、順調に飛びそうな感じだったのだが......ドーン。とした衝撃が後ろからして、思わずジュノは悲鳴をあげた。
大きく傾いていた木は元に戻そうと、右へ起き上がってきたのである。
ジュノは、太陽の日差しで目を覚ました。
気が付けば、隣にサンの姿はなく、そして、体の上には温かい毛布が掛けられていた。
そして、彼女はゆっくりと体を起こした。
すると、この木の枝に止まる小鳥はこちらをじっと見つめている事に気がつき、思わずジュノは微笑んだ。
......ガタガタガタ。
突然、飛空艇の中で大きな物音がなり、ジュノは毛布を片手で軽く掴んだまま、そちらを振り向いた。
......ガタガタガタ。
そこは、良く分からないボタンが大量にある前側の天井や彼の持ち前の才能でよく考え込まれた飛空艇の中......操縦席の床へ柔らかい体で入り込み、サンは作業に取り組んでいた。
最近は、ブレーキ音がうるさいのだ。前々から治すことは出来たが、オーディンはこの頃、本をよく読んでいた。しかし、文字が中々読めないとオーディンは苦難しているのだ。その為、何でも読める眼鏡を作る事に没頭していた。あれは、どうしても完成させたい。
ごちゃごちゃと絡まりあった大量の線のうち、必要ないな──と思った二本の線を手持ちのナイフで切り取った。
これで少しはマシになるだろうか......?
この飛空艇を乗せた大きくひん曲がった木に止まる小鳥は、まだ、こちらをじっと見つめている。
「......ごめんなさいね」
ジュノは、小鳥を見つめながら申し訳なさそうに、そう言った。
少しすると、ようやくサンは操縦席の床から抜け出した。
「......ふぅ。ところで、誰に誤ってるんだ?」
彼は、ジュノを見詰めるなり、そう言った。
「この子、自分の家に私達と乗り物が勝手に乗られる事がきっと、嫌なのよ」
ジュノの目線に彼は合わせると小鳥の存在に今頃、気がついた。小鳥はこちらをじっと見つめている。
「そんな目で見ないでくれ。俺だって、ここまで来るのにどんなに苦労したか......」
「ピピピピピ」
何かを伝えたがる様に、小鳥は飛空艇をじっと見つめながら鳴いた。
「分かったよ......分かった。仕方がない、今すぐに行こう」
たった一羽の小鳥にこうさんをしたサンはそう言うと、ジュノに手を差し出した。
遠慮気味に、彼女はサンを見詰める。
「ほら、手を」
サンは、ブラウンの深い瞳をジュノに真っ直ぐ向け、言った。
ゆっくりと、ジュノは手を伸ばすとサンはその手を握って、助手席に案内する。
そして、ジュノは席に着くと、この飛空艇内を見渡した。中も、真っ黒だがその分手入れの行き届いた席は艶めきを放っている。
外から見ても小型の飛空艇だと分かったが、中を見渡すと一目瞭然だった。席の数はたった二つの小型飛空艇。しかし、よく手入れが行き届いた内部の居心地は最高だった。
「中々いい乗り心地だろう?」
その間に、いつの間にか操縦席に座っていたサンはこちらを見て言った。
「うん」
そして、ジュノはサンに目を合わせて微笑んだ。
そうして、サンは素早く上部の大量にあるボタンをいくつか押し、エンジンをかけると飛空艇は動き出した。
それと共に、木はガサガサと揺れ動く。その衝撃は大きかった。二人の体は左右に大きく何度も揺れる。そして、飛空艇が動き出した事で木に傷跡がどんどん出来ていく。
そして、サンは一言、言った。
「捕まってろよ」
「え?!」
それは、ジュノがそう言った直ぐの事だった。一気に飛空艇は木から抜け出していく......
その後も、順調に飛びそうな感じだったのだが......ドーン。とした衝撃が後ろからして、思わずジュノは悲鳴をあげた。
大きく傾いていた木は元に戻そうと、右へ起き上がってきたのである。