ストーンメルテッド ~失われた力~

「......行こう」

エンデュは、だるそうなジュノがトイレから出て来るのを見るなりそういった。

そうして、二人は立ち上がる。

エンデュはジュノの背中に優しく手を触れながら、店を出た。

「カゲン」

背後から聞こえたレアの声の方へ、カゲンは振り向いた。

「次に会う時は、月夜のしたで......ホットな夜に......なりましょう?」

「お前と? ......それは、ないよ」

そう言ってカゲンは二人の後を歩き、店を出て行った。

「でも、色んな意味でお似合いよ」

ジュノは一言付け加えた。

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