夫婦橋〜鈴RINと響いたその瞬間TOKIに

「ちょ…ちょっとぉ!?
千尋ちゃん?

どうしたら
こんな流れになるわけ?
冗談だよね?ねぇ?」


千尋は応えず
舌を出してピースすると
涼と歩き出した。


(あ…
私の意思は
また完全無視ですか…?)

千尋と涼を呼び止めたくて
追いかけようとした時
肩を叩かれた。


「よし!
涼さん達行っちゃったし
俺らも飯行こう!」


秀也が
恥ずかしい程の大きな声と
眩しい笑顔で私を見つめる。

この吸い込まれそうな瞳…
笑顔…

本当になんなの…?


「どうした?
お腹空いてる?

俺いい店知ってるけん。
少し歩くからついてきてな。」


言い終わると
蓮音は秀也に手を掴まれた。


断るタイミングもなく
完全に秀也のペースに
なってしまってる。


大きな歩幅で
秀也は蓮音の手を繋いで
歩き出した。
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