無口なカレとの甘い恋
「ねぇ、姫子。今日も図書室で勉強するの?」
放課後、カバンを肩に掛けてあたしの席にやってきたアカネ。
「ううん、しないよ」
「そっか」
「昨日、海星君に伊織君と一緒にいるところ見られちゃって。伊織君とあたしは男と女っていう関係じゃないけど、何となく誤解されるのは嫌だから」
「ふぅん。姫子にしては賢明な判断かもね」
「でしょ~?っていっても、どうせ海星君はあたしと伊織君が一緒にいたって何とも思わないけどね」
「そんなことないかもよ?」
「まさか~」
アカネとキャッキャとふざけ合っていると、視線の片隅に廊下を歩く海星君の姿が飛び込んできた。