無口なカレとの甘い恋

「やめとけ。バカなお前はバイトなんてしないほうがいい」


「またバカって言われた……」


今日、あたしは何回バカと言われたんだろう。


思わずぷくっと頬を膨らませる。


「つーか、俺のバイト先メンズ服がメインだって言っただろ」


「それは聞いたけど……」


「だから、客のほとんどは男。で、お前は女。しかも、女子高生。意味わかるだろ?」


「分かんない。全然、分かんないよ」


「大バカ」


昇降口までやってきてまだ固い革靴に悪戦苦闘しながらようやく足を突っ込み、革靴に履き替えてふと顔を上げると、海星君とバチッと目が合った。




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