無口なカレとの甘い恋
「ちょっと、伊織君!!」
玄関先で伊織君を睨む。
「おばさん、姫子が具合悪そうなので看病してきます」
「あら~。本当?ありがとう、伊織君」
伊織君はしらっとした表情でリビングにいるお母さんにそう告げると、怒り心頭のあたしの手首を掴んで階段を登って行った。
「ねぇ、伊織君!!さっきのは何?海星君に変なこと言わないでよ」
「まぁまぁ。そんなに怒らないでよ。ほら、早く寝なって」
「何か、最近の伊織君変だよ?」
「そうかな?今の俺が本当の俺なんだけどね」
あたしがベッドに横になると伊織君は床に座ってこっちを見た。