無口なカレとの甘い恋

「やっぱり、俺、姫子のこと妹と思えない」


「え?」


「ちゃんと言わないと、姫子には伝わらないみたいだから言うね。俺、姫子が好きだよ。妹としてでも幼なじみとしてでもなく……一人の女の子として意識してる」


「一人の女の子……?」


「そう。手繋いだり、キスしたり、それ以上のこともしたい。俺、姫子の全部が欲しい」


「……あたしの全部……?」


「うん。だから、もう俺のことお兄ちゃんとか思わないで。ずっと姫子との関係を壊したくなくて黙ってたけど、もう限界だ。一条君に姫子は渡さない」


真っ直ぐな目をこちらに向けて力強く言う伊織君。


こんなに真剣な表情の伊織君を見るのは初めてだった。
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