無口なカレとの甘い恋
サトコさんは、俺をいつだって子ども扱いする。


俺を男として見てくれたことなんて一度もない。


だから、たまにムカついてサトコさんをいじめてしまう。


「サトコさん、何で俺には冷たいの?海星には優しいくせに」


「……ハァ?アンタ、何を言ってんのよ」


「何かあるとすぐに海星に相談するじゃん?どうして海星に電話すんのに、俺にはしてくんないの?」


「そ、それは……――。っていうか、アンタ、ちょっと離れなさいよ!!」


狭いソファの隅に追いやられて顔を引きつらせるサトコさん。


俺はサトコさんを追い詰めるように体を寄せた。

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