。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。
「誓っていいます。川上とは何にもありません」
戒は真面目くさった顔で軽く手を挙げ
「ホントかよ」とあたしは疑いのまなこ。
たまたま麦茶を飲みに来たキョウスケも巻き込んで戒を訊問していると
「お嬢…たまには戒さんを信じてあげましょう。
たとえ出会って数時間でその女の子とホテルに行くようでも、クラスの半分の女子を食い物にしようと、
戒さんがお嬢の親友に手を出す筈はありません」
出会って数時間でホテルに行く!クラスの女子の半分は食った!!
あたしは言葉も出せずにパクパク。
「響輔っ!てめっ!!あとで覚えてろっ!」
戒はキョウスケを睨んだが、キョウスケはあかんべ。
その態度が気に食わなかったのか
「お前かて川上にキスされたくせに!」
「なっ!!!そのことは今関係ないやないですか!」
ギャーギャー!!
またも喧嘩勃発。
「うるっせぇ!!」
バンっ!!
あたしはダイニングテーブルを叩いて喧嘩をおさめ、
「てめぇリコに手ぇ出してみろ。東京湾に沈めてやるからな。
てかリコ以外にも……
浮気したら許さねぇ」
あたしが戒の胸倉を掴んですごむと
「………はい」
戒はお手上げのポーズを作って苦笑い。