この恋のとろける温もりを感じたい
ダレだろうと思いながら手に持っていた花束をテーブルの上に置き凛ちゃんの側に寄ると受話器を耳に押し当てる。
『もしもし...この間、ブーケを決めてもらった佐々木です』
苦手な、お客様からの電話だった。
『はい...どうされたのでしょうか?』
『いやね...この間、決めたブーケ、彼女が気に入ってて何も言えなかったんだけど、もう少しだけデザインを替えて欲しいと思いましてね。
今日夕方5時頃そちらへ行く用事がありまして伺おうと思うのですが、お願いできますか?』
――え?
この間、新婦さんは気に入ってて、それで佐々木様も了解したんじゃないのですか?