この恋のとろける温もりを感じたい
おじいちゃんを、それなりに愛していたと思う。
けど、この絵を抱き締め泣いていたなんて言えない。
「...幸せだったと思います。おじい様の描いた絵を大切にしてました」
「嬉しいですね...こんな所で、この絵に逢えるなんて...」
おばあちゃんは、きっとおじい様に逢いたくて、この絵を私に託したのかも。
きっと絵でも良いから逢いたいと願っていたのかもしれない。
「あの...もしよければ、この絵を貰ってください...きっとおばあちゃんも喜ぶと思います」
私は傍に立っている桃也さんの袖を掴み直した。