この恋のとろける温もりを感じたい
桃也さんはそう言うと少し離れている私の手を掴みなおした。
「そっか~残念だな、早々、絵は描いてるんですか?」
――――絵?
私の中で、あの時の絵と先生の意味が重なった。
桃也さんは京都で絵を描いていたんだ。
「今は描いてませんよ」
「少しだけ寂しいな~でも先生に会えて良かったです。又今度どこかであったら一緒に呑みましょうね」
そう言って、長谷川さんは手を振りながら桜の舞っている中に消えていった。