この恋のとろける温もりを感じたい
「蘭花ちゃん、どうしたの座って」
やっと奥の部屋から出てきた王子様に視線を向ける。
「あ...あの...」
どうしたら、いいんだろう、このまま居座るわけにもいかない。
「遠慮しないで座って、取って食べたりしないから」
王子様は、そう言って少しだけ口の端を持ち上げた。
そんなドキドキする仕草や言葉を使うなんてズルい。
やっと落ち着いたはずの心臓が今度は口から飛び出しそうになっちゃう。